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ダイヤモンドにまつわる知識や雑学

2021.03.11

ダイヤモンドと言えば、4月の誕生石として知られている他、結婚指輪に用いられるジュエリーとしても広く認知されています。

ダイヤモンドを評価する時の基準である4C(カラット・カラー・カット・クラリティ)の事をご存じの人も多いかもしれません。

そうした一般的な知識とは別に、ダイヤモンドには他にもたくさんの秘密や物語が存在するのです。

そういったダイヤモンドにまつわる知識や雑学を知ることで、よりダイヤモンドに対する愛着が増していくはずです。

今回は、そんな「ダイヤモンドにまつわる知識や雑学」について解説していきたいと思います。

 

ローマ時代においてダイヤモンドは宝石扱いされていなかった?

現代においてダイヤモンドといえば、世界中で愛される最高クラスのジュエリーとして有名ですが、なんと古代ローマ時代のダイヤモンドは宝石扱いされていなかったのです。

世界で最初にダイヤモンドの魅力に気づいていたのは、インドと言われています。

当時のダイヤモンドは、主にインドの河川で採掘されていました。どんな鉱石よりも硬い性質に、インド人は神秘的な魅力を感じていたため、後世の学術書では「美しさの中に強い魔力を宿す」とまで言われていることがわかっています。

その後インドからヨーロッパに伝来しましたが、その頃のローマではエメラルドやルビーといった華やかなカラーストーンが人気だったことから、あくまでも正八面体の結晶として、「魔除けやお守り」のような使われ方をしていたそうです。

その頃のローマにとってダイヤモンドは、インドという遠くの国から伝わってきたこともあり、その硬さから神秘を感じていました。その後ダイヤモンドがたちまち「征服されない無敵の硬い石」と称されて、魔除けやお守りといった用途に用いられるようになったと言われています。

ダイヤモンドのその神秘さは、じきに深い信仰へと変わっていきました。ダイヤモンドは怪我や病にも効くと信じられており、ダイヤモンドの粉を煎じて飲んだり、患部にダイヤモンドを押し当てるなどといった迷信が多く出回っていました。こうした考えは、キリスト教が広まるにつれ、徐々に廃れていくこととなります。

当時のダイヤモンドがジュエリーではなく、ただの正八面体の石として扱われていた理由として、硬すぎることが挙げられます。硬すぎるせいで、ダイヤモンドを現代のように加工することが難しかったようです。

そんなダイヤモンドがジュエリーとして現代のように美しさを評価され、愛されるようになったのは、1700年代に入った頃。数学的な視点からダイヤモンドの美しさを引き立てることに特化した加工「ラウンドブリリアントカット」が開発されてからは、その眩い輝きを武器にヨーロッパの社交界で主役の座に躍り出るまでに価値を高めたのです。

 

世界最大のダイヤモンドってどれくらいの重さ?

ダイヤモンドの重さを表す単位としては、「カラット」という言葉が用いられています。

ジュエリーの話題となったとき、一度でも耳にしたことのある方は多いと思います。

1カラットが0.2gで「1ct」というように表記されますが、カラット数が2倍になると価格は約4倍、カラット数が3倍になると価格が約8倍というように計算をすると、重さによるおよその価値がわかるのです。

そんなダイヤモンドの重さを考えていると、「世界で一番重いダイヤモンドはどれくらいのカラット何だろう?」という疑問が湧いてきませんか?

実は、1905年1月26日に南アフリカのカリナン鉱山で驚くべき重さのダイヤモンドの原石が発見されていたのです。

そのカラット数はなんと「3106.75カラット」

先ほど、「カラット数が2倍になると価格は約4倍、カラット数が3倍になると価格が約8倍というように計算をする」と解説したことを踏まえると、想像を絶する価値のダイヤモンド原石だということが一瞬でわかりますよね。

日本円にして、およそ「約2.600億円」の価値があると言われています。

たった一つのダイヤモンドが約2.600億円の価値というのは驚きですよね。

その後3人の研磨職人の手によって9つの大きなダイヤモンドと96個の小さなダイヤモンドに切り出され、現在もイギリスの王室または王族個人が所有しています。

ちなみに、その中のいくつかのダイヤモンドはロンドン塔で永久展示されています。

あまりの重さ、あまりの硬さによって、割る為の工具が何度も壊れてしまったという話も残っています。

 

ダイヤモンドの基礎用語

ダイヤモンドの購入を検討していて、いろいろなジュエリー店を巡ってみたり、インターネットで調べていたりすると、聞いたこともないような専門用語が目や耳に飛び込んでくるかと思います。

「カラット」や「カラー」「カット」「クラリティ」といった4Cと呼ばれるものは、馴染みがあるかと思われますが、これら以外に目にする機会もあるダイヤモンドについての基礎用語をいくつか解説していきたいと思います。

・インクルージョン

インクルージョンとは、ダイヤモンドの内部に含まれた異物のことです。

黒い点のように見える異物のほかにも、割れや成長線、双晶線などもインクルージョンに含まれます。

基本的にこれらはジュエリーの破損につながらず、単なる傷ではなく、過酷な環境下で生成された天然のダイヤモンドである証でもあります。

・キューレット

キューレットは、ダイヤモンドの尖った部分を指します。

キューレットはカットの際に意図的に作られる部分であり、内部の光を閉じ込める役目を持つ他、衝突によるダイヤモンドの底部の欠け・ヒビを防ぐ働きを持ちます。

ダイヤモンドの輝きに大きく貢献している部分でもあります。

・グレーディングレポート

グレーディングレポートとは、ダイヤモンドの品質鑑定書の事で、「カラット・カラー・カット・クラリティ」の「4C」を評価基準にして鑑定されています。

・ブレミッシュ

ブレミッシュとは、研磨済みダイヤモンドの表面に残った結晶面の残りや、研磨の際に誤って付いてしまった細かな傷を指します。

軽い傷であれば研磨で取り除くことができますが、見た目の価値に影響を与えることは少ないです。

・メレ

メレとは、比較的小粒のダイヤモンドの事を指します。

フランス語の「小さな」という意味を持つmelee(メレ)が由来です。

日本では、およそ0.18ct以下のダイヤモンドを指すことが多いようです。

・ハート&キューピット

ハート&キューピットとは、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンド特有の模様の事です。上部からはキューピットの矢のような模様が、下部からはハートのような模様を見ることができます。

ハート&キューピットが美しく現れているダイヤモンドほど、精度が高く高度な研磨を施された証です。

まとめ

今回は、ダイヤモンドにまつわる知識や雑学について解説してきました。

「ローマ時代においてダイヤモンドは宝石扱いされていなかった」ことや「世界最大のダイヤモンドの大きさ」「ダイヤモンドの基礎用語」といったことがお分かりいただけたかと思います。

ダイヤモンドを知れば知るほど、さらにその輝きの虜になってしまうこと間違いありません。それほどまでに、ダイヤモンドの持つ魅力と歴史は奥深いものです。

この機会にダイヤモンドというジュエリーについて知り、自分を魅力的に演出してくれる自分だけのダイヤモンドを探してみてはいかがでしょうか?

 

最後に

OBARAオバライオン千歳店は毎日午前9:00~午後21:00まで営業中です。

お仕事終わりにもゆったりご覧いただけます。

特に土曜日の午前の時間帯は、ご来店におすすめとなっております。

ジュエリーコーディネーターの資格者である店頭スタッフが、懇切丁寧にご対応させていただきます。

ダイヤモンドをお求めの際は、ぜひ当店にてご来店お待ちしております。