2022.10.20
宝石は常に増え続けています。
ダイヤモンドやルビーといったメジャーなジュエリーとして認知されていたものが、実は似て非なるものであったと科学的アプローチから明らかになることが増えています。
科学技術の発達による影響も宝石界で大きいこの頃です。
なぜ、それらのジュエリーが今までメジャーな宝石たちと一緒くたにされてきたか、その理由は様々あります。一つは、シンプルにメジャーな宝石たちと輝きや色が似ているということです。
例を挙げると、過去にルビーとして当時の権力者たちに愛されてきた赤く美しい宝石は、後に何点かはスピネルであったことが発覚しています。この違いは、結晶の成り立ちから判明したことで、科学技術の力あっての発見でした。
他にも、メジャーな宝石の原石に含まれているものの、脆くて削れてしまったり、単純に含有量が少なすぎるということもあります。
今回は、比較的近年発見されたジュエリーの中で、青く美しい色を持つジュエリーの一つであるアウイナイトについてご紹介します。
アウイナイトは、コバルトブルーの鮮やかな輝きを持つ美しい青色のジュエリーです。
別名「アウィン」、「アウィンナイト」と呼ばれ、その名前の由来は発見者であるドイツ人鉱物学者「R.J.Hauy(ルネ=ジュスト・アユイ)」から取られています。
ドイツが主な生産地の非常に希少なカラーストーンで、その鮮やかな青色は同じく青色のカラーストーンとして代表的な、ラピスラズリの宝石質にも含まれていることが特徴です。元々含有量と産出量が少なく、硬度が低く脆いため、非常に加工が難しいことを理由にダイヤモンドやサファイアを超える価格で取引されています。
とても希少価値が高いこともあり、主に市場に出回るサイズは非常に小さく、メレサイズとしてジュエリーにあしらわれていることが多いです。小さくても、非常に主張の強い青色が魅力です。0.1ctよりも大きければ、大粒と言えるほどです。
和名は、藍方石(らんぽうせき)。その美しさから、藍宝石と称されることも。
藍よりも深いとまで言われているほど、アウイナイトは強力な存在感を放ちます
アウイナイトの石言葉は、「過去との決別」、「脱却」、「旅立ち」。
過去にとらわれている自分からの脱却を応援してくれ、入学や就職、独立など人生で新しいことを始めるときにぴったりなジュエリーです。
希少ジュエリーであるアウイナイト。
藍よりも深い青色は、ラピスラズリの美しさを支える一つでもあります。
非常に希少なものではありますが、その魅力に惹かれたならば、すぐに探してみることをおすすめします。
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